オータニ・モンゴルの里

出逢い

黒豆の中では大粒の黒豆さんと晩柑の中では特別大粒の晩柑さんがモンゴルの里で出逢いました。

 

黒豆さん達は二日間かけてピカピカにまったりと煮込まれて、もっちり美肌なりました。

晩柑さんは南国から愛ある人の手によって、はるばる 丹波篠山にやって来ることが叶い、

生まれて初めて黒豆さんと出逢いました。

 

双方は、出逢った瞬間、互いの溢れんばかりの魅力に夢中になりました。自分には備わっていない、もしくは「気づかずにいた素晴らしいものを発見する」という経験を相手のお陰で味わう事ができました。

 

双方がそれぞれの家に帰って家族のみんなや友達に、出逢いの喜びを話して聞かせました。

それらを聞いた人たちは、まるで自分が実際に出逢ったかの様に大変喜びました。

 

双方はそれぞれを思い浮かべて「ありがとう黒豆さん」「ありがとう晩柑さん」と何度も何度もお礼を言いました。

 

ある日のことです

黒豆さんがお寿司の中に入れてもらった時の事です。晩柑さんの実の色そっくり なピンク色に染まったすし飯が多くの人を喜ばせました。

 

またある日のことです。

晩柑さんの皮は刻まれて、お砂糖と一緒に銅鍋でコトコト煮られると、まるで黒豆さんのようにつやつやでふっくらとしたコクのあるジャムができました。

 

そうした月日の流れの中で、双方が新しい自分の発見を喜ぶことができるようになりました。

その度に「ありがとう」とつぶやくのでした。