
モンゴルゲルから望む風景に魅せられて・・・
頭上で山が二つに割れそうな轟で雷が鳴りました。雷雲は数分後には隣町の空に足早に去っていきました。
お腹の中で打ち上げ花火が上がったみたいな爆音を聞いた時、ちょうど外で大工仕事をしていたものですから、みんなで震え上がってしまいました。
その後気温が急に下がり、山々から煙のように雲が生まれ、まるで天女の衣のようにしなやかなベールに包まれたかと見とれていたのもつかの間、天空が海のように青く染まり始め、生まれたての瑞々しい空が顔を覗かせました。
赤ん坊が微笑んだり、ベソをかいたりして大人をからかっているみたいに、私たちも大自然にそうしてもらったみたいで、なんとも言えない・・・
互いに相手の顔を見て安堵・・・